直近2年間で3,300万円→8,700万円と資産2倍超、+5,400万円の成長を遂げた背景について。今回は最後、三つ目の要因について考察してみます。
資産+5,400万円と良く伸びた要因を考察
結論:三つ目の理由は「積極的な入金」。
総額約4,200万円の入金。
最後の3点目。この期間中、それなりの金額を投資に回してきたことも大きな要因の一つです。
上図は現在のリスク資産(株式+インデックス投信)に対する、入金額と含み益の比率です。
総額で自己資金から約4,200万円の入金があり、それに対して約4,300万円の含み益が出ています。
※但し、正確な記録がなく、かなり大雑把なものとなっています。含み益は現時点の証券口座の含み益を合算したもので、過去の売却益・配当金は含んでいません。入金額は現在のリスク資産額から、単純に上述の含み益をマイナスしたもので、過去の売却益・配当収入からの入金も含んでいます。
※過去の売却益+配当収益を計算してみた所、税後でざっくり700万円だったので、それをそのまま再投資に回したものと考えると、給与からの純粋な入金総額はざっくり3,500万円くらいかと思われます。
改めて振り返ってみると
今までは総資産額の推移だけに着目しており、「自分がいくら入金したのか?」という視点で考えた事はあまりなかったのですが、こうやって振り返ってみると、結構な額を入金してきたんだな、と思います。
投資は種銭が命
私は大手商社に勤めており、給料は一般的なサラリーマンの水準より高いと思います。40歳時点で入金総額が3,500~4,200万円というのが、そもそも現実的でない方も多いかと思います。
しかし、率直に申し上げて、資産規模を拡大したい場合、初期~中期に大切なのは投資戦略やポートフォリオ云々ではなく、やはり何といっても「入金=種銭」というのは揺るぎない事実です。
世界一の投資家に学ぶ
莫大な資産を築いたウォーレン・バフェットさんの資産はよくスノーボール(雪だるま)と言われます。初めは小さな雪玉を作り、それを転がしていくことで大きな雪だるまに育っていく。
11歳でお金を稼いでいたバフェットさん
そんなバフェットさんですが、11歳頃からアルバイトでお金を稼ぎ始めます。新聞配達やゴルフ場のボール拾い、祖父からコーラを6本25セントで購入し、それを1本5セントで売って利ザヤを得るなど、早くからお金を稼いでいます。同じく11歳の時に、姉ドリスと一緒に初めて株を買っています。
15歳の時には新聞配達などで貯めた貯金から1,200ドルをはたいて40エーカーの農地を購入しています。
その後、友人と二人で中古のピンボールマシンを購入し、散髪屋などの地元の商店に設置し売上を回収するスモールビジネスを始めます。ちなみにこのビジネスは成功し、最終的には週50ドルの利益を稼ぎ出すまでになり、その後、この事業を退役軍人に1,200ドルで売却したそうです。
とんでもない子どもですね・・・。ウォーレン・バフェットさんの本質は子どもの頃からきっと変わっていないのだと思います。
お金を増やすこと。それ自体が好きなのでしょう。
現在のバフェットさんの資産は1,420億ドル(ざっくり20兆円)で、毎年世界の富豪トップ10に名を連ねていますが、その巨額の資産も、最初は新聞配達や中古ピンボールマシンで得た雪玉から始まり、バフェットさんはその後も投資やビジネスで稼いだお金を入金し続け(再投資)、雪だるまを大きくしていったのです。
その意味では、日本人として生まれ、株式市場に容易にアクセスできる我々には、バフェットさん程の巨額の資産は無理でも、それなりの資産を築くチャンスは十分にある。自分のやる気次第ではそれなりの雪だるまを作る事は不可能ではないと思っています。
私の資産増も積極的な入金があってこそ
翻って私の場合ですが、直近2年で資産+5,400万円と資産が大きく増えましたが、振り返ると総額で少なくとも3,500万円ぐらいは給与から入金している事が分かりました。また過去の株の売却や配当で得た収益の700万円程度についても、再投資に回していると思います。
私のスタイルは「毎月●●万円入金する」ときっちり固定するよりは、市況を見ながら、余力資金があれば随時投入してきた感じです。ボーナスが入ったらあまり深く考えずに、その時買うべき銘柄にドカンと資金を入れる、といった感じです。
ただ、インデックス投信については完全に自動化しており、積立設定をして、あとはひたすら「ほったらかし」です。
この入金力が資産増の土台になっているのは間違いありません。
ここまで資産規模が拡大してくると、会社員としての給与よりも、投資による資産増のインパクトが大きくなってくるので、投資戦略やリスクコントロールが大事になってきます。
ただ、ある程度の資産規模に到達するまでは、リスク許容度の範囲内でコツコツと入金していく。ウォーレン・バフェットさんの幼少期のように、あらゆる手を使ってお金を稼ぐ。サラリーマンの場合は、仕事で成果を出して給与を上げる。といった事が王道かと思います。
入金額は自分が心地良いペースで
勿論、入金が多いに越したことはないですが、無理は禁物です。日々楽しく暮らしながら、長く継続していく事が大事ですから、入金額は自分が心地良い範囲内で、ペースを大切に、コツコツいきましょう。お金は墓場まで持っていけません。
まとめ
以上、3回に渡り、この2年間で資産額2倍超、+5,400万円という成長の背景を振り返ってみました。
その主要因を纏めると、以下3点になります。
①米国株という資産クラスを間違えなかったこと。S&P500インデックスファンドは2年間で+89%の成長率でした。
②インデックス投資と個別株投資を組み合わせることで、其々の特性を活かして、市場平均を上回る成長を実現できたこと。※但し、個別株については再現性に乏しく、単純に運が良かっただけ(たまたま保有銘柄の一つであるエヌビディアが爆上がりした)という整理です。
③積極的な入金。振り返ると3,500~4,200万円ぐらいは入金していた。
ここまで書いてみて、以下のポイントはまだ十分に説明できていないので、また別エントリーで書きたいと思います。
・リスク許容度とは?適切な現金比率は?
・私はどのようなペースで入金しているのか?
・入金力を高める秘訣は?
それではまた!
↓関連記事です。成長要因の一つ目。