体育会系商社マンの米国株投資

経済的自立を達成し、会社に帰属せずとも自分らしい自由な人生を目指しています。

SFの世界がもうすぐそこに—Waymoが自動運転エリアを拡大

グーグル傘下のWaymoが、2025年に自動運転の試験エリアを10都市以上に拡大するとの計画を発表しました。

米ウェイモ、今年は自動運転試験を新たに10都市以上で実施 | ロイター

現在Waymoに乗れる地域は、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州ロサンゼルスとサンフランシスコの3都市に限られています。もうすぐオースティン、アトランタ、マイアミでもサービスを開始する模様。そして今回新たに、ラスベガス、サンディエゴが加わるとの発表。ここまでで8都市。その他にもNYやミシガン州でのテスト走行が報じられており、追加される可能性があります。

私はこのニュースを聞いて、とてもワクワクしています。

自動運転技術は進歩しており、既に「SFの世界が現実のもの」となっていますが、まだまだその技術を体験できる所は限定されており、世間が広く認知・実感するには至っていません。しかし、アメリカでは着実にその歩みを進めており、いよいよ一般市民の世界に踏み込んできた感があります。

私のWaymo体験

Waymoは2021年8月にサンフランシスコで商用テストサービスを開始しましたが、試乗する権利は長らく一部のみに限定されていました。Waiting listへ登録し、長い長い順番待ちの列に並ばなければ、乗る権利を得られなかったのです。それが2024年6月に一般開放されたことで、私も運良く試乗することができました。(昨年夏にサンフランシスコへ家族旅行したため)

その体験はまさにSFの世界そのもの

運転席には本来居るはずのドライバーは座っていません。それなのに勝手にハンドルがするすると動き、スムーズ・快適な運転で目的地まで運んでくれます。UberやLyftのドライバーさんの中には、お世辞にもプロとは言えないオラオラ運転の方もいます。一言でいうと、乗っている間、落ち着かないのです。他方、Waymoの自動運転はそれとは正反対の、とても「エレガント」な運転でした。安全重視のため、無駄な加速や車線変更をしないため、結果的にとても上品な運転なのです。「無人」運転なのに、「エレガント」な走行。文章だとなかなかその感動は伝えづらいのですが。

実際どのような雰囲気か興味がある方には、以下試乗動画を紹介しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=uFU1xw4TqXk

人間の慣れとは恐ろしいもので、乗って1分後には運転席にドライバーがいない恐怖は消え、安心してスマホを見ている自分がいました。パソコンやスマホのように、一度そのテクノロジーを覚えてしまうと、人間はそれ以前の世界に戻るのは難しいもの。自動運転も将来全く同じことが起きると確信したものです。

ただし、広く一般に普及するにはまだまだ沢山のハードルがあります。収益性の観点でも、業界リーダーのWaymoですら収益化の道筋は明確ではありません。ただ、一度形になってしまえば、スマホ同様にあっという間に世界に広がり、自動車業界のゲームチェンジャーになる可能性を秘めており、私としては業界をリードするWaymoとテスラ(※)には大いに期待していますし、将来やってくれと信じています。 ※2社の技術的なアプローチは全く異なりますが、どちらも応援しています。

日本でもトヨタ・ホンダ等のOEMは勿論、ティアフォーやZMPといったスタートアップが開発を進めていますが、本丸は米国ですね。ただ、最近ではティアフォーやチューリングといった若いスタートアップに勢いを感じますので、ぜひ世界をあっと言わせて欲しく、こちらも応援しています。

今後も、自動運転やテック系で気になるニュースがあれば、私の目線(商社マン・米国株投資家の目線?)からお伝えしていければと思います。