3月から禁断の野村Webローンという、手軽に借金ができるサービスを使用しております。
今日はその使い勝手や、実際に使用した事例・感想をご紹介します。
野村webローンとは?
野村Webローンは、野村證券が提供する証券担保ローンサービスです。
利用者が保有する株式や投資信託、債券などの金融資産(※)を担保にすることで、現金を借り入れることができます。
※野村證券の口座で保有する必要あり。
最大の特徴は「保有資産を売却せずに現金化できる」点にあります。
申込みはWeb上で完結し、原則24時間いつでも受付可能。
審査も迅速で、急な資金ニーズにも対応できる柔軟性があります。
こんな人におすすめ:利用シーンの具体例
野村Webローンは、以下のようなケースで活用されています:
- 株式投資や不動産購入の「つなぎ資金」が必要なとき
- 確定申告や相続などで「納税資金」が必要なとき
- 教育費やリフォームなど、ライフイベントの「一時的な資金確保」
- 急な投資チャンスが訪れた際の「追加資金手当て」
なぜ今、野村Webローン?
昨年までは十分な余力現金があったのですが、私の場合、月給に対して、毎月の支出+積立投資が大幅に上回っており、段々と現金が手薄になってきました。
4月以降、これまで死守してきた生活防衛資金=現金300万円のラインを割り込んでいます。
そのため、次のボーナスまでの繋ぎ資金として野村Webローンを活用してみる事にしました。
たまたま、自社株は野村證券の口座で管理しており、このサービスの存在は随分前から知っていましたが、必要に迫られて遂に発動する事になりました。
実際の借入額
上図が実際の借入額です。最初は試しに30万円を。
続いて、4月に100万円、5月に50万円と、必要な資金を計算して借入をしました。
いくらまで借りられるか?
上図のように、株式や投資信託は基本的に時価の50%が借入の上限額となります。
私の場合、野村證券で保有する自社株の評価額が1,500万円なので、その50%の750万円まで借入ができます。
仮に自社株が暴落して、借入額以下となってしまった場合、いわゆる「担保割れ」状態となります。
その場合は;
①追加担保の差し入れ
②不足金の入金
③担保資産の売却
のどれかの対応に迫られますが、どれも避けるべきであり、「担保割れ」になる程に上限いっぱいまで借入をするのは危険です。
そもそも、気軽に使えるからと調子に乗って、このような借金をしている時点で危険ですから。
私の場合であれば、上限の750万円に対して、せいぜい半分の375万円ぐらいに留めるべきでしょう。
金利はいくらになるの?
現在は1.90%です。
以前は長らく1.65%という魅力的な金利でしたが、2025年3月3日に1.65%→1.90%に引き上げられています。
それでも、この手のローンの中では最低水準という理解です。
上図のように、借入額に対して、どのくらいの金利(利息)が掛かるかはマイページから確認できます。
私の場合、ボーナスが支給される6月末に全額返済したとすると、利息は7,225円になるようです。
目安として、仮に100万円を借入して1年後に返済したとすると、利息は年間で;
100万円 x 1.9% =19,000円。
月額では、ざっくり1,600円のイメージです。
これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、私には安く映ります。
S&P500の成長率は超長期(100年超)で年率6.8%、過去60年で年率10%ですから、借入してS&P500指数で運用すれば金利を支払っても十分お釣りは来ることになります。
4月のような暴落時にパッと借入して追加資金を投入するには便利です。
しかし、仮に市況が更に崩れて長期低迷すれば自分の首を絞める事になり、十分なリスク管理が必要となるのは言わずもがなです。
で、いつ返すの?
6月末にボーナスが入ったら、全額返済をして、一旦リセットする予定です。
ただ、引き続き現金が足りていないので6月中旬にも追加借入をする予定ですが。
私の会社は月々の固定給に対して、ボーナスの比重が高いので、今後もボーナスを前借りするイメージで使うシーンはありそうです。
なお、長期でずっと借り続けるのではなく、必要に応じて、「短期」で借りたり返したりするのが上手い使い方と思います。
使い勝手
実際に使ってみた感想。とても良いです!
ざっくりの流れですが;
①借入申請する。数分で完了します。
②即時入金される。平日であれば、同日中(多分ほぼ即時)に野村信託銀行の口座に入金される。
③野村信託銀行→自分のメインバンクへの送金も同日中に完結。手数料は月10回まで無料。
この一連の流れは毎回とてもスムーズで、使い勝手良いです。
メリットと注意点を整理します。
メリット
- 低金利で使途自由な資金調達
無担保ローンに比べて金利が圧倒的に低く、借入金の使い道にも制限が少ない。なお、現在の金利は1.90%です。 - 保有資産を売却せずに済む
タイミングを見て売却したい株式を、無理に現金化せずに済む。 - Web完結でスピーディ
対面手続き不要。急な資金ニーズにも迅速に対応可能。
注意点
- 担保割れリスク
市場が下落すると担保評価額も下がり、追加担保が求められる可能性があります。証券担保ローンを元手にしたレバレッジ投資には、より高いリスク管理が求められます。投資初心者は手を出さない方が良いでしょう。 - 金利変動の可能性
変動金利制のため、借入期間中に金利が上昇する可能性があります。 - 担保となる株式等は野村證券で保有する必要あり。
担保となる金融資産は、野村證券の口座で保有する必要があります。例えば株や投信を楽天証券で保有している場合、野村證券の口座に移管する必要があり、かなり面倒です。これが最大のネックですね。
まとめ
3月から実際に使用してみて、使い勝手は良いです。
手元に現金がないが、株式は売りたくない時の強い味方となり得ます。
ただし、市場が逆回転した時のリスクを考慮して、最悪の場合は株や投信などを売って返済できる範囲内での運用が吉です。
でないと最悪の場合、破産します。ご自身の資産を把握・コントロールできていない投資初心者の方は、間違っても手を出さないでください。
また一旦返済が完了したら記事にできればと思います。
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