11月のNISA買付記録です。今月も月初に恒例の定期積立を実行したので、相場観とともに簡単に振り返ります。
個別株(47万円)。新たにAMDを打診買い
個別株の積立投資ですが、マイナーなアップデートを続けており、自分にとって心地良い形を模索中です。基本的には、先日の記事の通り「生成AIの成長にBETする」方針です。
NVIDIAをコアとして一番厚めに資金を入れつつ、サテライトとしてBroadcom(AVGO)、そして今月は新たにAMDを打診買いしました。その分、Apple、Telsa、Amazonの積立をストップしています。
AIバブルと今後の展望
10月もAI関連で様々なニュース・パートナーシップのアナウンスがされています。最大のニュースはMicrosoftとOpenAIとの間の契約更新が完了したことですかね。これによりMicrosoftがOpenAIの27%株主となり、さらにNPOから営利企業になったOpenAIは上場を目指すことが可能になりました。
「AIバブル」という声もかなり耳にするようになってきました。従来のメガテックの魅力は、「少ない設備投資」で大きな利益を得て(=高い利益率)、それを次の投資に回せる成長性でした。ところがAI関連で莫大なデータセンターが必要となり、メガテック自身が巨額の投資レースをヒートアップさせている状況は、MicrosoftやAmazonを保有する私としても懸念しています。但し半導体チップを開発・供給する立場にいるNVIDIAにとってはこの設備投資レースは追い風であり、あまり心配していません。
短期的にはこのAIブームはもうしばらく続くと見ていますが、市場は必ず行き過ぎるものなので、中長期視点ではどこかで「バブル」が弾け、体力のない企業が淘汰される悲観的な局面が訪れると見ています。その後、AI自体は生き残った企業により発展を続け、覇権を握った企業が進化したAIの本当の果実(利益)を手に入れる。そのような展開が向こう5~10年の間に起こるとイメージしており、そこで生き残りさらに成長していける企業を見極めていきたいです。
今のところ良い位置にいるのはMicrosoft、Google(私は株を持っていませんが)あたりかと思います。ただ、いずれにせよ高性能な半導体チップが必要な世界線においては、NVIDIAほど良いポジションにいる企業はないと思います。
後発で追い上げるBroadcomとAMD
最近、AVGOやAMDの株価の伸びが著しいです。チップを購入する側からすると、NVIDIAのチップを買わざるを得ないものの、一社に完全に依存する状態でNVIDIAに何か起きたり、もしくはNVIDIAのチップが手に入らない場合に備えて、調達ソースを確保しておく=保険的な意味合いが強いと思います。
その観点では、第二の選択肢であるAVGOやAMDは後発で「おこぼれ」を得られる立場におり、市場全体が成長する中、これはこれで良いポジションだと見ています。当面はこの2社の株も少しずつ買い増して様子を見たいと思います。
投資方針のアップデート
これを踏まえて買付銘柄を下図の通りアップデートしています。
AVGOとAMDをもっと買いたいと思ったら、次に削るのはMicrosoftとAuroraとなりそうです。こうやって整理していくと、自分にとって買うべき銘柄が整理されてスッキリしますね。
来年度の投資方針
今年は夫婦のNISA枠(360万円×2=720万円)をフルで埋めることを目標に、毎月定額で積立を継続しました。野村Webローンで借入したり、保有株を売却したりして何とか実現しているので、背伸びした目標でしたが、来年もできる限りは継続したいです。ただし、今年を振り返って大きく悔やまれるのが、4月の調整時に大きく仕込めなかった事です。例えばNVIDIAに自信があるならば、こういう時こそドカンと資金を入れると、パフォーマンスは上がります。
そのため来年のNISA成長投資枠(240万円×2=合計480万円)については、毎月20万円の積立=年間240万円、調整時にスポット購入240万円という2本柱を考えています。480万円全額をスポットにしてしまうと、右肩上がりの相場だった場合に、資金を投入できずに終わる可能性があります。もしくは暴落時に病気になってしまったり、家族行事・仕事・テニスの多忙な時期に重なったりしてうまく仕込みが出来ない可能性もあります。そういった後悔をさけるためにも、半々にするのがちょうど良さそうです。以下図をたたき台にして、年末に向けて来年の投資方針を練っていきたいです。
今月の積立投資についてもマイナーチェンジがあるので、また次回の記事で。